代表挨拶
なぜRobotERPツバイソをやっているのか
Googleのエリック・シュミットさんがクラウドと言い始め、日本ではその言葉がなかった2006年、クラウドERP(マルチテナント・シングルインスタンス アーキテクチャ)のツバイソの開発を始め、現在は、大学院時代に研究していたAIの技術を使って自律的運転を実現するRobotERPを開発しています。
その理由は---
私は監査法人勤務時代に、会計監査をする中で、経営管理業務に忙しく、苦労している現場を数多く見てきました。
その負荷は営業、生産、調達、財務・経理のリーダー層に、本業に加えて重くのしかかっていました。
経営管理の仕事は、全てが難しいわけではありません。
単純な業務と統制活動の組み合わせによって複雑になった事務作業が多いのです。
会社の業務は適切に統制関係を考えながら分解し、標準化し、それをIT化すれば業務をこなせる人が増えるのですが、それを行える人が少なく、そのため複雑な仕事を丸ごとうまくやってくれるリーダー層たる優秀な人材(タレント)に仕事が集中します。
その後、自分が経営者の立場になって、このようなタレントは希少な存在で、彼ら、彼女らが活躍できる環境を用意することが経営の要だと気づきました。
自らの能力を最大限発揮できない仕事、環境は、優秀な人ほど楽しく思えません。しかし、現状は、そのような環境に置かれた人が多くいます。
この問題の解決は一生をかけて取り組みたいテーマだと感じました。また、偶然与えられた私の経験と知識を役立たせることができるとも思いました。
組織の生産性向上は、タレントがクリエイティブな仕事を楽しくできる環境を用意し、仕事を楽しめるようにすることで実現できると私は考えています。
そして、タレントが活躍している会社にはさらに多くのタレントが集まり成長していきます。
私はそういう優秀な仲間と仕事がしたいし、そう思っている経営者は多いと考えます。
会計、業務、ITに習熟した人材を増やし、「タレントが楽しゴトし、輝ける」ようにしたいと考えてこの仕事をしています。
ものづくり精神
子供のころからパソコンが大好きでした。プログラミングすれば、グラフィックを描画させたり、動かせたり、音を出せたりして、小さな自分でも何か大きなことができるような気がしたものです。
大学、大学院の研究テーマはAI関連技術の一つ「遺伝的アルゴリズム」。新幹線N700系の顔のデザイン時に、空気抵抗を減らし、騒音を減らし、乗員数を減らさないというトレードオフ問題の解決などに使われている技術です。 新しい改善ロジックを考え、当時はC言語でプログラミングして実験し、最終的には日本知能情報ファジィ学会論文賞を受賞することができました。
無から有を作り出す。どうやら、そんな、ものづくりが私は好きなようです。
そんなものづくり精神は、課題解決のために「しくみ化」するという、当社のミッションや、プロダクトにも引き継がれています。
企業の生産性を上げるしくみを作り、誰もが「楽しゴト」をする社会を目指す。
私たちが目指すのは、誰もが「楽しゴト」をする社会です。世界中のあらゆる場所で、誰もが創造力を発揮して"楽しく仕事"をしていたり、たっぷりの余暇と経済的なゆとりで人生を"楽しむコト"をしている。そのような社会が実現できたら、素敵ではないでしょうか?(私の場合は自転車三昧と毎年ツール・ド・フランス1か月応援の旅です。)
そのためには、今まで人類がしてきたように、生産性を上げることが重要だと考えています。22歳まで働かずに勉強することができ、食べるものにも困らずに、週休二日が当たり前の社会を過ごすことができるのは、私たちの先輩が努力して生産性を上げてきたおかげです。
私たちもそれに倣い、ITを活用したマネジメントのしくみ作りに取り組み、今以上に生産性を上げることができるようになれば、将来、例えば週休三日があたりまえの社会も、きっと実現できるでしょう。
私たちは、RobotERP®ツバイソで「皆が楽しゴトをする社会」の実現のための一助になりたいと考えています。
ツバイソ株式会社
代表取締役CEO
印具毅雄